Circles
名古屋の自転車屋「Circles」さんに行く。
目的はトラックのハブを見せてもらうため。
若宮大通の吹上に位置し、近くにはポルシェ・DUCATIを扱ったショップ、名古屋発の日本に誇るAUTO TRADING本社など、二輪・四輪のショップが建ち並ぶ場所の近くにある。
それにしても、この店の商品の在庫は大したものである。確かに自転車屋としては普通の広さではあるが、ニッチなトラック・固定ギアのパーツ・フレームの在庫としてはかなり充実している。
お目当てのハブも現在販売されているトラック用のものは、少なくとも自分が知る限りほとんど在庫してあった。第一候補というか、既にeBayで購入することを決めているPhilWoodのハブもHF/LF、(自分は興味ないが)MASHのロゴ入り版とそろっていた。
その他にも店内には前から目を付けていたパーツがいっぱい。
ついつい2時間ほど長居させていただいた。
名古屋はカトーサイクルといいフクイサイクルといい、自転車屋の在庫量がはんぱじゃないです。
これは名古屋の人を相手に商売する場合には必要なのかもしれない。
それは、お金を払うことに関して超シビアで「現物も見れんのにお金払えんわー」という名古屋人独特の感覚なのか、単純に東京と違って在庫できる土地を確保しやすいということなのか。
なぜ?って言われると、説明できそうで今はきちんと言葉にできないが、経験上そう思う。
また、競輪ピストフレームをメインにするのではなく、SurlyやSalsa、SOMA、PanasonicのFP38など誰でも手に入れやすいフレームを使って固定ギアを楽しもうというスタンスに好感が持てた。
ただ単に、自分の趣向とマッチしているだけかもしれないが。。
店の人と話をしていたが、これから先は競輪ピスト以外でも、泥除け付・キャリア付などのもう少し実用本位というか、使う人のライフスタイルにあった固定ギアが受け入れられていくのではないかという。
今のピスト車を見ていると、一生懸命個性を出そうとしているんだけど、やっぱり同じようなパーツ選択になっていて既にカテゴリーが出来上がってしまっている。特に今のピストブームはファッション雑誌から入ってくる人も多いようで、ある程度完成されたものを追いかけているという構図になっているためだろうか。
今はピストがイコール固定ギアみたいになっているが、
固定ギアファンが多くなればすそ野が広がり、MTBの中での固定ギア、ロードの固定ギア、ツーリング車の固定ギアなど、各ジャンルの中で固定ギアという選択肢があるというように自然に受け入れられていくようになるのが望ましいのだと思う。
しかし、ノーブレーキピストのおかげで現状では固定ギアが市民権を得ることすら難しそう。
自転車の世界って思った以上に保守的なんだと感じる。
「Circles」さん、また名古屋に帰ったときは寄らせてもらいます。